FIN COLLECTION.
TRUE AMES 完全ガイド
形状別の基準と定番モデル
サーフィンの歴史とともに積み重ねられてきた、TRUE AMESのフィン。
このページでは形状を軸にした判断基準と、
長く使われ続けている定番モデルだけを整理しています。
まずはここから|TRUE AMES フィン
TRUE AMESは、「なんとなく調子がいい」では終わらせないフィンブランドです。
ボードデザイン・ロッカー・アウトラインに対して、
フィンがどう作用するかを理論と実績で積み重ねてきました。
その結果、TRUE AMESのフィンは 「乗り比べると違いがわかる」「ボードの性格が変わる」 という評価を世界中のシェイパーとサーファーから得ています。
TRUE AMESの選び方|知っておきたい前提
TRUE AMESは「万能フィン」を作るブランドではありません。
重視しているのは、ボードの設計意図を最大限に引き出すこと。
そのため、フィン選びでは
「人気モデル」よりボードとの相性が何より重要になります。
ボードありきで考える
TRUE AMESは、アウトライン・ロッカー・テール形状に対して フィンの役割を明確に設計。 ボードに合ったフィンを選ぶことで、 余計なクセが消え、狙った動きが出ます。
数値よりフィーリング
面積やテンプレートはあくまで目安。 ドライブ感・切り返し・粘りといった 実際のフィーリングを重視するのがTRUE AMES流です。
形状理解が近道
シングル/ツイン/トライ/クアッド。 本数と配置の違いを理解すると、 TRUE AMESのモデル選びは一気に簡単になります。
形状で選ぶ|TRUE AMES
TRUE AMESは、形状ごとの役割が非常に明確です。 まずは今のボードと狙いたいサーフィンに合う形状から選びましょう。
SINGLE|TRUE AMESの基準
TRUE AMESにおけるシングルフィンは、
「スピードを出す」「動きを足す」ためのものではなく、
ボードと波の関係を安定させるための基準形として位置づけられています。
トリム時の挙動、ラインの保ち方、
ボード全体のバランスがどのように成立するかを前提に、
長年使われてきた設計がそのまま今も残っています。
そのため、フィーリングの好みで選ぶというより、
ボードタイプや用途から逆算して選びやすいのが
TRUE AMESのシングルフィンの特徴です。
シングルフィン|厳選8モデル
TRUE AMESのシングルフィンは、
数を増やすためのバリエーションではなく、
用途と役割を分けるために形が残されてきたモデルが中心です。
ここでは、
長く作られ続けていること、
現在も実際に使われていること、
形状の意図が明確であること
を基準に、
TRUE AMESを理解する上で外せない
8本だけを整理しています。
※ ロングボード/ミッドレングス/シングルフィン設定のボードを想定しています。
※ サイズ展開や仕様違いがあるモデルは、最も基準として使われる形状をもとに紹介しています。
※ 掲載順に優劣や推奨度の意味はありません。
【01】TRUE AMES Greenough 4-A Single
シングルフィンの「基準」を定義してきた定番モデル
George Greenoughの思想をもとに設計された、
シングルフィンにおける基準中の基準とも言えるモデル。
直進性・トリム・ターン時の粘りが高次元でバランスし、
まずこのフィンを通すことで他モデルとの違いが明確になります。
- 価格帯:¥13,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:9.0 / 9.5 inch
- 適したボード:ミッドレングス/ロングボード
- 特徴:高い直進性/安定感/万能型
- 基準:まず最初に乗るべき一本
【02】TRUE AMES Greenough 4-C
同じGreenoughでも「乗り味」が変わる代表例
①の4-Aと比べることで、
レールワークの軽さと反応性の違いがはっきり分かるモデル。
トリムの伸びを保ちながら、
より積極的にボードを動かしたい人に向いています。
- 価格帯:¥13,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:8.5 / 9.0 inch
- 適したボード:ミッドレングス中心
- 特徴:反応性/操作性/軽快さ
- 位置づけ:基準との差を体感する一本
【03】TRUE AMES Skip Frye Template
ロングボードにおける王道テンプレート
Skip Fryeのクラシックな設計を反映した、
ロングボード向けの安定感重視モデル。
ノーズからトリムまで、
ボード全体を使ったライン取りが自然に成立します。
- 価格帯:¥14,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:9.5 / 10.0 inch
- 適したボード:ロングボード
- 特徴:高い安定性/クラシック志向
- 用途:ログでの基準フィン
【04】TRUE AMES Wayne Rich Power Blade
直進性と加速感を最優先した設計
ベース幅の広さによる強いドライブ感が特徴。
スピードを落とさず、
大きなラインで波を使いたい人に向いた一本です。
- 価格帯:¥13,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:9.5 inch
- 適したボード:ミッドレングス/ログ
- 特徴:強い推進力/直進安定性
- 向き:スピード重視派
【05】TRUE AMES Lovelace Piggyback
現代的解釈が入ったクラシックシングル
Alex Lovelaceのシェイプ思想を反映し、
クラシックと操作性のバランスを追求したモデル。
乗り手の入力に対して、
遅れず返ってくる感覚があります。
- 価格帯:¥13,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:9.0 inch
- 適したボード:ミッドレングス
- 特徴:操作性/設計バランス
- 位置:基準を理解した後に選ぶ一本
【06】TRUE AMES Furrow Flex
現代ボードと相性の良いフレックス設計
フレックスを活かしたターンの伸びが特徴。
クラシック過ぎず、
現代的なミッドレングスと相性の良い一本です。
- 価格帯:¥12,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:8.5 / 9.0 inch
- 適したボード:ミッドレングス
- 特徴:フレックス/ターンの伸び
- 用途:実用性重視
【07】TRUE AMES California Classic
伝統的テンプレートを忠実に再現
クセの少ないアウトラインと、
穏やかなレスポンスが特徴。
派手さはないが、
長く使って分かる良さを持ったモデルです。
- 価格帯:¥12,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:9.0 inch
- 適したボード:オールラウンド
- 特徴:素直/安定志向
- 向き:シングル経験者
【08】TRUE AMES Volan Classic
フィーリング重視派のための最終選択肢
素材由来の粘りと重さが、
ターン後半の伸びに独特のフィーリングを与えます。
ここまで読んだ人なら、
この選択の意味が分かる一本です。
- 価格帯:¥14,000〜
- フィンボックス:US BOX
- おすすめサイズ:9.5 inch
- 適したボード:クラシック系全般
- 特徴:粘り/重量感/素材感
- 位置づけ:締めの一本
※ 掲載商品は在庫切れ・販売終了となっている場合があります。
※ 価格や仕様は予告なく変更されることがあります。
この8本からどう選ぶ?
TRUE AMESのシングルフィンは、
「どれが一番良いか」ではなく
どこを基準に、何を足したいかで選ぶブランドです。
まずは①で基準を理解し、
そこから自分のボード・スタイル・好みに合わせて
少しずつ方向を決めていくと、失敗しにくくなります。
まず迷ったら
▶ 【01】Greenough 4-A
シングルフィンの基準。
他モデルとの違いが分かる起点。
動かしやすさを足したい
▶ 【02】Greenough 4-C
同じ思想でも反応が変わる。
ロングボード中心なら
▶ 【03】Skip Frye Template
安定感とライン重視。
スピードと推進力
▶ 【04】Wayne Rich Power Blade
ドライブ感を重視。
現代的なバランス
▶ 【05】Lovelace Piggyback
操作性と設計のバランス。
実用性・扱いやすさ
▶ 【06】Furrow Flex
現行ミッドとの相性重視。
長く使える定番
▶ 【07】California Classic
素直でクセが少ない。
フィーリング重視
▶ 【08】Volan Classic
素材感まで楽しみたい人へ。
※ サイズはボード長・体重・好みによって前後します。
※ TRUE AMESは「正解」を押し付けるブランドではありません。
基準を理解した上で、納得できる一本を選ぶことが最優先です。
NEXT SHAPE
ツインフィンという選択
シングルフィンでライン・トリム・基準を理解すると、
次に気になってくるのがツインフィンの軽さと解放感です。
TRUE AMESのツインは、
「速さ」や「派手さ」ではなく、
コントロールできる自由度をどう作っているかがはっきり分かる構成。
ここからは、
シングルとの違いが最も体感しやすい3モデルだけを紹介します。
まずはここから|TRUE AMES ツインフィン
TRUE AMESのツインフィンは、
「軽さ」と「スピード感」を最大限に引き出すための設計が核。
ただ速いだけではなく、
ボードが自然に前へ走り、
ターンでは引っかからずに抜けていく独特の気持ちよさがあります。
ミッドレングスやフィッシュ、
「シングルよりも動かしたい」「でもトライほど忙しくしたくない」
そんな人にとって、
世界観が一気に変わる選択肢がTRUE AMESのツインです。
TRUE AMES ツインフィン厳選3モデル
TRUE AMESのツインフィンは種類が多く、
形状の違いが分かりづらいのが正直なところ。
ここでは
「定番性」「販売実績」「用途の分かりやすさ」
を基準に、
いま安心して選べる3モデルだけを厳選しました。
上から順に
基準 → 動き → ドライブ
という流れになっているので、
迷ったら①から順に見ていくのがおすすめです。
※ ツインフィッシュ/ミッドレングスを想定しています。 ※ Futuresボックス搭載ボード向けのモデルを中心に紹介しています。
【01】TRUE AMES TA Twin
ツインフィンの「基準」になる王道モデル
TRUE AMESが長年作り続けている、もっともスタンダードなツインフィン。
適度なレイクとバランスの取れた面積で、
速すぎず・ルーズすぎず・曲がりすぎないのが特徴です。
まずはここを基準にすると、
「ツインってこういう感覚なんだ」という軸がはっきりします。
- 価格帯:¥12,000前後
- フィンボックス:Futures
- おすすめサイズ:標準サイズ
- 適したボード:ツインフィッシュ/ミッドレングス
- 特徴:バランス型/安定感/基準モデル
- おすすめ:初めてTRUE AMESのツインを使う人
【02】TRUE AMES Stussy Roots Twin
ツインの「動き」を楽しむパフォーマンス寄りモデル
Shawn Stussyの流れを汲む、ややシャープなアウトラインのツイン。
TA Twinよりも切り返しが軽く、
走りながらクイックに方向転換できるのが特徴です。
ツイン特有のスピード感に、
もう少し操作性を足したい人に向いています。
- 価格帯:¥12,000〜¥13,000前後
- フィンボックス:Futures
- おすすめサイズ:標準サイズ
- 適したボード:パフォーマンス寄りツイン/フィッシュ
- 特徴:軽快/操作性重視/反応が早い
- おすすめ:ツインで動かしたい人
【03】TRUE AMES Lovelace Piggyback Keel Twin
ツインとキールの中間に位置するドライブ重視モデル
Ryan Lovelaceデザインによる、面積広めのキール寄りツイン。
スピードが途切れにくく、
ボトムからの伸びと安定感が非常に強いのが特徴です。
ツインのルーズさが苦手な人でも、
安心して踏み込めるモデルです。
- 価格帯:¥13,000〜¥14,000前後
- フィンボックス:Futures
- おすすめサイズ:キール標準
- 適したボード:クラシックフィッシュ/ワイド系
- 特徴:強いドライブ/安定感/キール寄り
- おすすめ:スピードと繋がりを重視する人
※ 掲載商品は在庫切れ・販売終了となっている場合があります。
※ 価格や仕様は予告なく変更されることがあります。
ツイン厳選3からどう選ぶ?
TRUE AMESのツインフィンは、
「どれが優れているか」ではなく
どんな感覚を求めるかで選ぶのが前提です。
ここで紹介した3モデルは、
それぞれ役割がはっきり分かれています。
-
① 基準として選ぶなら
→ まずは最もオーソドックスなツイン。 ツイン特有の動きやテンポを掴むための基準になります。 -
② ツインらしい動きを楽しみたいなら
→ ターンの軽さやレスポンスを感じやすいモデル。 「ツインは楽しい」と感じたい人向けです。 -
③ 安定感とドライブを重視するなら
→ スピードの伸びやホールド感を優先した設計。 フィッシュやサイズのある波でも安心感があります。
※ 迷った場合は①を基準に、 「もっと動かしたいか/もっと走らせたいか」で ②・③を選ぶと失敗しにくくなります。
TRUE AMESは「違いがはっきり出る」フィン
TRUE AMESのフィンは、
乗り手やボードを選ばず「万能」に感じるタイプではありません。
その代わり、条件が合ったときに
ライン・スピード・安定感の違いが明確に表れます。
だからこそ大切なのは、 評判やイメージではなく、 「今のボードで、どう乗りたいか」を基準に選ぶことです。
✔ まずは形状を決める(シングル/ツイン/トライ/クアッド)
✔ 次に「基準になるモデル」から試す
✔ 違いを感じてから、個性を足す
この順番を意識するだけで、 TRUE AMESのフィン選びはぐっと整理されます。
形状別にもう一度チェック
