【サーフボードの種類と選び方】 ショート・ミッド・ロング、あなたに合った一本を見つける完全ガイド
サーフボードは「サーフィンの楽しみ方」を決める最も重要な道具です。
このページでは、サーフボードの分類・素材・選び方までを網羅し、
あなたに最適な一本を見つけるための判断軸を提供します。
📌 ボード選びの3ステップ
- スタンス(目指す乗り方)を決める → ショート/ミッド/ロング分類
- 浮力(リッター数)を計算する → 体重×レベル別係数
- 素材・フィンシステムを確認する → PU/EPS、FCS II/Futures
🏄 サーフボードの3大分類
サーフボードは大きくショートボード・ミッドレングス・ロングボードの3種類に分類されます。
それぞれの特徴を比較すると以下のようになります。
ショートボード
サイズ: 〜6.6ft(約2m)
向いている人:
パフォーマンス志向
中級者以上
特徴:
切れ味重視、ターン性能◎
テイクオフは難
ミッドレングス
サイズ: 6.6ft〜9.0ft
向いている人:
初心者〜中級者
効率重視
特徴:
浮力◎、安定性◎
小波OK、テイクオフ楽
ロングボード
サイズ: 9.0ft〜
向いている人:
スタイル志向
初心者にも◎
特徴:
安定性最強
ノーズライディング可、重い
出典: Surf life
🔹 ショートボードの種類(テールシェイプ別)
① 高性能ショートボード
もっとも一般的なショートボード。トライフィン(3枚フィン)でターン性能を重視。
スピード・回転性のバランスが良く、競技志向のサーファー向け。
② フィッシュ(Fish)
幅広で浮力があり、スピード維持に優れる。ツインフィン(2枚)が多く、小波で滑走性◎。
ゆるやかな乗り味を求める人、パドル力を補いたい人に最適。
③ ミニボード
5’6″以下の極小サイズ。回転性重視で、小さい波でもアクション可能。
浮力が少ないため上級者向き。
④ ガン(Gun)
ビッグウェーブ用の長めのショートボード(7ft〜)。
高速パドル性能と直進安定性を両立し、大きな波でのコントロールに特化。
💧 浮力(リッター数・ボリューム)の重要性
サーフボードの浮力(リッター数)は、テイクオフの成否やパドル力に直結する最重要指標です。
自分の体重とレベルに応じた推奨リッター数を以下の式で計算できます。
📐 推奨リッター数の計算式
| レベル | 体重×係数 | 推奨リッター数(L) |
| 初心者 | 0.55〜0.60 | 例) 70kg → 38.5〜42L |
| 中級者 | 0.45〜0.50 | 例) 70kg → 31.5〜35L |
| 上級者 | 0.35〜0.40 | 例) 70kg → 24.5〜28L |
⚠ 初心者の注意点
浮力が不足すると、パドルが追いつかず波に乗れません。
「もう少し小さいボードでカッコ良く…」という欲は我慢して、まずは十分な浮力を確保しましょう。
🔧 フィンシステムの選び方
サーフボードに搭載されるフィンシステム(FCS II / Futures)は、
シェイパーがボードを作る段階で決定されています。
ボードを購入した時点で、どちらのシステムに対応したフィンを選ぶべきかが確定します。
✅ 選び方のポイント
- 自分のボードのフィンボックスを確認
- FCS IIまたはFuturesのどちらかに対応したフィンを購入
- 互換性はないため、システムを間違えないこと
フィンシステムの詳細な比較については、以下のページで徹底解説しています。
👉 FCS II vs Futures 徹底比較ガイド
🎨 オルタナティブボード(個性派ボード)
ショート・ミッド・ロング以外にも、独特な乗り味を楽しむための個性派ボードが存在します。
多くはツインフィンやクアッドフィン設定で、スピード感や独特なドライブ感を生み出します。
① フィッシュ(Fish)
短く幅広で浮力があり、小波でもスピードが出やすい。
ツインフィンでルース(滑りやすい)な乗り味が特徴。
② ミニシモンズ(Mini Simmons)
超短く超幅広の特殊形状。浮力が大きく、小波でもグライド感抜群。
クアッドフィン(4枚)設定が多く、安定性とスピードを両立。
③ エッグ(Egg)
丸みを帯びた卵型のボード。ロングボードとショートボードの中間的存在。
初心者でも扱いやすく、クルージング向き。
④ ハルスタビー(Hull Stubbies)
底面が独特なV字形状のボード。独特なドライブ感とターンの滑らかさが魅力。
シングルフィンやツインフィンで使用されることが多い。
🛠️ サーフボードの素材の違い
サーフボードの素材は、乗り心地・耐久性・価格に大きく影響します。
代表的な3つの素材を比較してみましょう。
PU(ポリウレタン)
特徴:
伝統的な素材、しなやかで反発が自然
メリット:
ターンの感覚が掴みやすい、安定した乗り心地
デメリット:
重い、衝撃に弱い(割れやすい)
EPS(発泡スチロール)
特徴:
軽量で浮力が高い、反発力が強い
メリット:
パドルが楽、動きが機敏、耐久性◎
デメリット:
高価、独特な乗り味に慣れが必要
ソフトボード
特徴:
表面が柔らかいスポンジ素材
メリット:
安全性◎、初心者に最適、価格も手頃
デメリット:
性能は劣る、中級者以上には物足りない
🚀 特殊ボード(SUP・2ピースボード)
① SUP(スタンドアップパドルボード)
サイズ: 10〜14ft(約3〜4.2m)
特徴: パドルを使って立ったまま漕ぐボード。浮力が非常に高く、安定性抜群。
用途: クルージング、フィットネス、波乗り(SUPサーフィン)にも対応。
出典: FOLBOT
② 2ピースボード(分割式サーフボード)
特徴: ボードが2つに分割できる特殊構造。持ち運びや保管が非常に楽。
メリット: 車に積みやすい、飛行機での移動も可能、収納スペース削減。
デメリット: 接合部の強度に注意が必要、価格がやや高め。
出典: ゴッデスインターナショナル
🎯 スタンス(目指す乗り方)別ボード選び
サーフボード選びで最も重要なのは、「どんなサーフィンを楽しみたいか」というスタンス(目指す乗り方)です。
以下の3つの視点から、自分に合ったボードを選びましょう。
ショートボード
スタンス:
挑戦・パフォーマンス
ダイナミックなターン、エアリアル、チューブライディングなど、技を極めたい人向け。
波のパワーを最大限に引き出し、攻撃的なサーフィンを楽しむ。
ロングボード
スタンス:
スタイル・優雅さ
ノーズライディング、クロスステップなど、美しいスタイルを追求する人向け。
ゆったりとした波との一体感を楽しむ。
ミッドレングス
スタンス:
効率・楽しさ
小波でもテイクオフしやすく、効率的に波数を増やしたい人向け。
ターンもできて、クルージングも楽しめる万能型。
✅ サーフボード選びの最終チェックポイント
ボードを購入する前に、以下の3つのチェックポイントを必ず確認しましょう。
🔍 3つの確認項目
① スタンス(目指す乗り方)を優先
「挑戦」「スタイル」「効率」のどれを優先するか明確にする。
周りの意見に流されず、自分が楽しめる乗り方を選ぶことが最重要。
② 浮力(リッター数)を確保
体重×レベル別係数で計算した推奨リッター数を必ず確認。
初心者は多めの浮力を選び、テイクオフの成功率を上げる。
③ フィンシステムを確認
ボードのフィンボックスがFCS IIかFuturesのどちらか確認。
購入後にフィンを揃える際、システムを間違えないように注意。
この3つを押さえれば、失敗しないボード選びができます!
🌊 まとめ:あなたに合ったサーフボードを見つけよう
サーフボード選びは、「どんなサーフィンを楽しみたいか」から始まります。
- ショートボード → 挑戦・パフォーマンス志向
- ミッドレングス → 効率・楽しさ重視
- ロングボード → スタイル・優雅さ追求
体重×レベル別係数で浮力を確保し、
フィンシステム(FCS II / Futures)を確認すれば、
失敗しないボード選びができます。
ボードが決まったら、次はフィン選びです。
FIN COLLECTIONで、あなたに最適なフィンを見つけましょう!
📚 参考文献・出典
- Surf life「サーフボードの種類と分類」
- FOLBOT「SUP(スタンドアップパドルボード)の基礎知識」
- ゴッデスインターナショナル「2ピースボードの特徴」
- バリ島旅行.com「サーフィン用語集」
本ページは、KOGO(飯岡在住50年・Instagram 1万人フォロワー)が
中立的な視点で情報を整理・編集しています。