【初心者向け】ショートボードのフィン選び完全ガイド|失敗しない4ステップ

「フィンって、どれを選べばいいの…?」
そう思ったこと、ありませんか?
サーフショップに行くと、ズラリと並ぶフィン。
「FCS? Futures? トライ? ツイン? サイズは?」

専門用語ばかりで、何が自分に合っているのか全くわからない…
そんな経験、きっとあなたにもあるはずです。

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⚠️ 注意
本記事はショートボード(パフォーマンスボード)のフィン選びを対象としています。
ミッドレングスやロングボードは選択基準が異なるため、別記事をご参照ください。

📚 目次

ステップ1: あなたのボードの規格は? 『FCS II』or『Futures.』を確認しよう

どんなに良いフィンを選んでも、ボードの規格に合わなければ装着できません。
フィン選びの最初のステップは、ご自身のボードのフィンボックス規格を確認することです。

📊 2大規格の見分け方

規格 見分け方と特徴
FCS II フィン根元にツメ(タブ)が2つ。ネジ不要または1本ではめ込む、世界的に最も普及しているシステム。
Futures. フィン根元が1枚のプレート状。ボードの前面からネジ1本で固定する、グラスオンに近いフィーリングが特徴。

💡 重要
まずは、ご自身のボードのフィンボックスがどちらの規格なのかを必ず確認し、対応する規格のフィンを選びましょう。

ステップ2: セッティングは迷わず 「トライフィン(スラスター)」一択!

規格を確認したら、次は「フィンの枚数(セッティング)」を決めます。
結論: 初心者はトライフィン一択です。

🏆 トライフィンの特徴

枚数 3枚(サイドフィン2枚、センターフィン1枚)
推奨理由 直進性、回転性、安定性のバランスが最も取れている。どんなコンディションでも安定した操作性を提供します。

なぜ初心者にトライフィンが最適なのか?

✅ クセがない乗り味

トライフィンは、すべてのセッティングの中で最もニュートラル(中立的)な乗り味を提供します。この安定感が、ボードへの立ち方、体重移動、ターンの基本動作を習得する上で、最高の土台となります。

✅ 汎用性の高さ

小さな波から頭オーバーの大きな波まで、ほとんどのコンディションに対応できる万能性を持っています。フィンセッティングを変えずに、様々な波を経験できるため、集中して練習に取り組めます。

✅ 市場の豊富さ

最もスタンダードなセッティングであるため、市販されているフィンの種類が圧倒的に豊富です。上達に伴って素材や形状を変えたいときも、トライフィンなら選択肢に困ることはありません。

💡 アドバイス
まずはトライフィンで基本的なボードコントロールを身につけ、自分のライディングスタイルが明確になってから、ツインフィンやクワッドフィンといった「個性的な乗り味」に挑戦することをおすすめします。

ステップ3: 体重に合ったサイズを選ぶ サイズミスは致命的!

フィンのサイズ(Grom, S, M, Lなど)は、あなたの体重に合わせて選ぶ必要があります。
体重とフィンのサイズが合っていないと、ボードの操作性や安定性が著しく低下してしまいます。

📊 体重別フィンサイズの目安

サイズ 推奨体重の目安 サイズが合わない時の影響
Grom 35〜55 kg ジュニア層向け。大人が使うとホールド感が得られない。
S 55〜70 kg 体重が重いとターン時にテールが抜けやすい。
M 65〜80 kg 👑 最も汎用性が高い。ほとんどの成人男性・女性に適合。
L 75〜90 kg 体重が軽いとボードの操作が重く感じる。

サイズ選びのポイント

✅ 基本はMサイズから

日本人サーファーの多くはMサイズで問題なく、特に初心者の方は、まずはこの最も汎用性の高いMサイズから試すのが無難です。

✅ 重い方は大きめ推奨

体重が重い方は、推奨体重の上限に近い場合でも、Lサイズを選ぶ方が安定感が増し、ボードのコントロールがしやすくなります。

⚠️ サイズ間違いの具体的事例

  • フィンが小さすぎる場合(例: 80kgの人がSサイズ)
    → ターン時にテールが横滑り(スピンアウト)しやすくなります。
  • フィンが大きすぎる場合(例: 50kgの人がLサイズ)
    → ボードが重く感じて操作が困難になり、クイックで機敏な動きができなくなります。

ステップ4: 素材は 「ネオグラス/樹脂系」が最適

フィンセッティングをトライフィンに決めたら、次は素材を選びます。
フィンの素材は、そのFLEX(しなり)を決定づけ、ボードの加速やターンの感触に大きく影響します。

🏆 初心者に樹脂系フィンが最適な理由

FLEX(しなり) 「柔らかい(フレックス性が高い)」ため、ターン時にフィンがしなり、その反発でボードに加速をつけやすい。脚力に自信がない方でもスピードを生み出す補助となります。
安全性 柔軟性が高いため、ボードやフィンに強い衝撃が加わった際、破損しにくく、怪我のリスクも軽減されます。
価格 グラスファイバーやカーボンといった高性能素材に比べ、比較的安価に手に入ります。最初のフィンとして試しやすい価格帯です。

⚠️ 硬いフィン(パフォーマンスグラスなど)はまだ早い?

パフォーマンスグラス(PG)やカーボンといった硬い素材のフィンは、水圧に対する反応が鋭敏でクイックなターンを可能にします。しかし、これはボードへの繊細な荷重移動や高い技術が求められるため、最初のセットには向きません。

まずは柔らかい樹脂系のトライフィンでサーフィンに慣れ、ボードを動かす感覚を掴んでから、硬い素材にステップアップすることをおすすめします。

【実践編】よく行く海の「生きた情報」を活用しよう

フィン選びの基本(規格、セッティング、素材)を学んだら、最後に忘れてはならないのが、あなたが頻繁にサーフィンをする場所の「生きた情報」を取り入れることです。
フィンは波のコンディションに大きく左右されるため、地域のサーファーやショップから情報を集めることが、最適なフィンに出会うための近道になります。

情報源 アドバイスを求める内容 活用のメリット
地域のサーフショップ 「このエリアで初心者におすすめのトライフィンセット」や「この海岸で一番売れているモデル」 地域の波質(パワー、ブレイクの速さ)を考慮した、プロの確実な推奨を得られます。
海岸の先輩サーファー 「この波の時、どんなフィンを使っているか?」や「このボードに合うフィンは?」 周囲のサーファーの実績に基づいた具体的なアドバイスを得られます。ただし、アドバイスを求める際はマナーを守りましょう。

🎊 お疲れ様でした!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
あなたは今、フィン選びで失敗しない4つのステップを完全にマスターしました。

もう「フィンが合わなくて失敗した…」という経験をする必要はありません。

✅ 規格を確認(FCS II or Futures.)
✅ トライフィン(3枚)を選ぶ
✅ 体重に合ったサイズ(Mサイズ推奨)
✅ ネオグラス(樹脂系)素材

この4つを守れば、あなたのライディングは確実に変わります。

さあ、あなたに最適なフィンを選んで、
理想のライディングを実現させましょう。

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