はじめに
futures. のクアッドフィン(4枚フィン)セッティングは、トライフィンのコントロール性とツインフィンの爆発的なスピードを融合させた、究極のハイブリッドセッティングです。特に、チューブライディングや、小波でスピードを維持したいシチュエーションで威力を発揮します。
Futures. の一本溝システムは、このハイスピードなセッティングにおいて、フィンをしっかりとボードに固定し、優れた安定性とドライブ性能を提供します。
futures. クアッドフィンセッティングの特性と魅力
クアッドフィンは、センターフィンがないことによる水の抵抗の少なさと、4枚のフィンによる高いグリップ力が特徴です。
| 特性 | トライフィンとの決定的な違い | 乗り味への影響 |
| 異次元の加速 | センターフィンがないため水の抵抗が最小限。波の力を推進力に変換する効率が非常に高い。 | タルい波でもスピードを維持しやすく、セクションを繋ぎやすい。 |
| 強いホールド | 4枚のフィンが波のフェイスを掴み、特にターン時のグリップ力と安定性を確保。 | ツインフィンよりコントロールしやすく、ハイスピードでの安定感が増す。 |
| ルースなテール | テールが自由になり、クイックな方向転換や、テールを蹴り込んだアクションが容易。 | 素早い切り返しで、セクションの形に合わせてラインを変えられる。 |
1. クアッドフィン選びの基本:フロントとリアのバランス
クアッドフィンは、フロントフィン(サイド)とリアフィン(トレーラー)のサイズバランスによって、乗り味が大きく変わります。
| フィンの役割 | サイズの傾向 | 乗り味の特性 |
| フロントフィン (大) | トライフィンのサイドフィンと同じ役割。ドライブとホールドを担う。 | 面積が大きいほど推進力が増し、ターンが伸びる。 |
| リアフィン (小) | コントロールとリリースを担う。フロントフィンよりも一回り小さい。 | サイズが小さいほどテールがルース(滑りやすい)になり、回転性が高まる。 |
| 重要なバランス | リアフィンがフロントフィンに対し小さいほど、よりルースでクイックな動きになる。 |
2. futures. クアッドフィン 主要モデルラインナップ
Futures. のクアッドフィンは、特定の波やライディングスタイルに特化した、高性能なモデルが充実しています。
| モデル名 | ライダー/シェイパー | 特性 | おすすめのサーファー |
| F4 / F6 クアッド | スタンダードモデル | トライフィンとしても定評のあるFテンプレートをクアッド化。バランス重視のオールラウンドなクアッド。 | クアッドを初めて試す方、幅広いコンディションで使いたい方。 |
| AM1 / AM2 クアッド | AL MERRICK | ドライブ最強のAMテンプレートをクアッドに。レイクが大きく、スピードを伴ったカービングを追求。 | パワーのある波、大きなラインでターンしたい方。 |
| RUSTY クアッド | RUSTY PREISENDORFER | フロントとリアのサイズ差を大きくとり、ホールド感を維持しつつもルースで素早いリリースを可能に。 | アクション重視、テールを積極的に動かしたい方。 |
| K2 KEEL | キールフィン | レトロツインフィッシュ向けのクアッド。大きな面積で強烈なホールド感とグライドを提供する。 | グライド感と安定性を重視する方。 |
まとめ:futures. クアッドフィンはこんな人にオススメ
- スピードが欲しい時: タルい波やデッドセクションで、トライフィンよりも速くセクションを抜けたい方。
- ホールド感を維持したい時: ツインフィンでは滑りすぎると感じ、スピードとコントロールの両立を求める方。
- チューブライディング: センターフィンがないことで、チューブ内での水の抵抗を減らし、スピードを維持したい方。