はじめに
ツインフィン(2枚フィン)は、トライフィンとは一線を画す、抜群のスピード感とルースで滑らかな乗り味が特徴のセッティングです。特に小波やレトロボード、フィッシュボードでその性能を最大限に発揮します。
FCS IIのツインフィンは、革新的なキーレスシステムにより、この魅力的なセッティングを簡単に楽しめます。
ツインフィンとは?その魅力と乗り味
ツインフィンは、センターフィンがないため、水の抵抗が少なく、レールからレールへの切り返しが非常にスムーズです。
| 特徴 | 乗り味の傾向 | 適した波質・ボード |
| スピード | 抵抗が少なく、驚異的な加速性を持つ。特にデッドセクションで威力を発揮。 | 小波、パワーのない波 |
| ルース感 | 動きが軽快で、テールが滑りやすい。360度のスピンなどのアクションが容易。 | レトロボード、フィッシュボード、初心者〜上級者 |
| グライド | ターンが角ばらず、大きな弧を描く滑らかなカービングが可能。 | ロングウォール、ポイントブレイク |
FCS II ツインフィン 主なラインナップと特性
FCS IIのツインフィンモデルは、シェイパーやプロライダーが考案したシグネチャーモデルが中心です。特に面積の大きいキールフィンと、アップライトなモダンツインに大別されます。
| モデル名 | タイプ | 特徴 | おすすめの乗り味 |
| POWER TWIN (パワー ツイン) | モダンツイン | 広めのベースと大きな傾斜(レイク)により、ツインフィンのルースさを抑えつつ、ドライブとホールド感を強化。 | ツインフィンの加速性を活かしつつ、しっかりとしたカービングをしたい方。 |
| MODERN KEEL (モダン キール) | キールフィン | クラシックなキールフィンの形状を保ちながら、モダンな素材と構造でレスポンスを向上させたモデル。 | フィッシュボードでのクラシックなグライド感と、スムーズなターンを求める方。 |
| CI UPRIGHT TWIN (CI アップライト ツイン) | アップライトツイン | 比較的立っている形状で、ピボット性能(急な方向転換)に優れる。 | テールをクイックに動かし、タイトなターンを好む方。 |
SHAPER SERIES / ATHLETE SERIES のツインフィン (一例)
FCS IIのツインフィンは、ボードデザイナーのこだわりが詰まったモデルが豊富です。
| モデル名 | シェイパー / ライダー | 特徴的な乗り味 |
| MAYHEM (MB) PC TWIN | MAYHEM (マット・バイオロス) | センターフィン(スタビライザー)付きのセット。ルースさとドライブのバランスが良い。 |
| NEO GLASS TWIN | FCS オリジナル | 比較的リーズナブルな価格帯で、ツインフィンの特性を手軽に試せる入門モデル。 |
| RETRO KEEL (レトロ キール) | FCS オリジナル | クラシックなキールフィン形状。ツインフィンのグライド感とスピードを最大限に楽しめる。 |
| MARK RICHARDS (MR) | マーク・リチャーズ | ツインフィンと小さなセンターフィン(スタビライザー)を組み合わせた**「2+1」**の生みの親のモデル。ツインのスピードとトライフィンのコントロール性を両立。 |
ツインフィン選びのポイント:キールかモダンか?
ツインフィン選びで最も重要なのは、その形状が**「キールフィン」に近いか、「モダンツイン」**に近いかを知ることです。
- キールフィン (Keel Fin) 系
- 特徴: ベース幅が広く、フィン高(ハイト)が低い。イルカの胸ビレのような形状。
- 乗り味: グライド感とホールド感が強く、大きな弧を描くクラシックなカービングに適している。
- 適したボード: クラシックなフィッシュボード。
- モダンツイン (Modern Twin) 系
- 特徴: 比較的ベース幅が狭く、フィン高が高い。トライフィンのサイドフィンに近い形状。
- 乗り味: 回転性が高く、ルースでクイックな動きが可能。テールを滑らせやすい。
- 適したボード: モダンなハイパフォーマンスツインや、アクション重視のボード。